2014年3月24日月曜日

日本におけるスマホ普及率は6割で頭打ち?

■アンケートに依らないスマホ普及率は?

ソーシャルゲーム関連会社の決算報告書とか読んでも、今後のソーシャルゲーム市場の成長について触れられていることが多いですが、ほんとに今後もっと普及するの?っと疑問に感じています。
世間では各種アンケート調査を行うなどして、スマホの普及率が5割に近いと言う話が出ていますが、日本ではスマホ普及率は一体どこまで伸びるものなのか?年代別の普及率はどうなっているのか?
そんな疑問が浮かんできました。
調査会社で調べるのとは違い、私個人がこれを調べるには限度があると考えていましたが、NTTドコモのHPに「契約数月次データ」が毎月公表されています。
KDDIやSoftbankも契約数を公表していますが、NTTドコモは他2社とは違い、詳細な情報を公表しています。
特に以下の3つに注目したいと思います。

①iモード契約数
②spモード契約数
③iモード契約の年齢構成比

 
【NTTドコモ契約数月次データ】
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/ir/finance/subscriber/index.html

①≒ガラケーの契約数
②≒スマホの契約数


と見ることが出来ると思います。
2月末の最新情報では、以下の通り

①:27,060.2(千契約)
②:22,980.1(千契約)

spモードが開始されたのが2010年9月なので、2010年9月から現在までのiモード契約数、spモード契約数の推移を纏めると以下のグラフとなります。

契約数遷移.png

なんとなくここ最近のiモード契約の減少が緩やかになり、spモード契約の増加も緩やかになっているように感じます。
これでは分かりにくいので、先月比でどのくらい契約数の増減があったのかを纏めたグラフが次の通りです。

契約数遷移先月比.png

これを見ると、2013年夏頃からiモード契約の減少が段々減ってきているのが分かります。
また、同じようにspモード契約の増加も2013年12月にかけて少し上昇しましたが、全体傾向としては段々減ってきているのが分かります。
iPhone発売がNTTドコモのガラケーユーザにどんな影響を与えたかも見て取れるかなっと思ったのですが、iPhone発売前後で大きく動きが出ているようには思えません。むしろ、冬モデル発売時期(11月、12月)にiモード契約が減り、spモード契約が増えているので、MNPでの他社への移行よりも、NTTドコモ内でスマホへ機種変更した割合の方が多いのではないかと思われます。(ある意味当たり前かもしれませんが)

次に、NTTドコモのスマホ率ですが、以下の計算をすることでほぼ現状に近い数字を得られると思います。

②÷(①+②)=45.9%

1契約でiモードもspモードも契約している人もいるかもしれませんが、ここではそれは無視します。

このスマホ率の推移も纏めてみると以下のグラフとなります。

スマホ率.png

こちらも2013年夏ごろから傾きが緩やかになっているのが見て取れます。今後更に緩やかになって行く可能性もあるため、NTTドコモ内でのスマホ率が5割を超えるのは今年の夏ごろになるのではないかと思われます。
その後、どこくらいまで伸びるかですが、これを見る限りだと6割程度で止まりそうにも思います。

■iモード契約の年齢構成は?

年代別のスマホ普及率を予測する前準備として、iモード契約の年齢構成を分析してみたいと思います。
NTTドコモは「③iモード契約の年齢構成比」と言うものも公表しています。
最新のデータは以下の通り。

~19歳 :0.2%
20~29歳:3.3%
30~39歳:10.7%
40~49歳:18.0%
50歳~ :55.4%
年齢不明:12.4%

なんと、半分以上が50歳以上と言う事が分かりました。
小数点第1位までしかないので、誤差はありますが、これらの数字と2月のiモード契約数「27,060.2(千契約)」を掛け合わせると、各年代ごとのiモード契約数が出てきます。

~19歳 :54.1
20~29歳:893.0
30~39歳:2895.4
40~49歳:4870.8
50歳~ :14991.4
年齢不明:3355.5
※単位は(千契約)

10代のiモード契約は5万強しかありません。
NTTドコモの場合、小学生以下は親の契約になることも影響しているとは思いますが、13~19歳のiモード契約が5万強しかないと言うのは驚きです。
ちなみにspモードメールが開始される2010年9月時点では同じように計算すると103万契約もあったので、10代の契約数が元々少ないと言うわけではなさそうです。
中学生~大学生のほとんどがスマホを使っていると言う事なのかもしれません。

ここで、過去に遡って同じように計算することで、各年代のiモード契約数がどのように変化して行ったのかグラフにすることが出来ます。
グラフに纏めると次のようになります。

年代別iモード契約数遷移.png

次に、先月比で纏めたのが次のグラフになります。

年代別iモード契約数遷移先月比.png

少し見にくいですが、40代と50代はspモードが導入された後も暫くはiモード契約が増加しているのに対し、30代以下は2008年春時点で減少傾向があることが見て取れます。
そして、最近に目を向けてみると、どの年代もiモード契約の減少がかなり落ち着いてきているのが見て取れます。
特にiモード契約の55%を占める50歳以上の減少が今後緩やかになる傾向が伺えます。上で述べましたがここからもスマホ普及が段々鈍化しており、今後さらに鈍化すると言う事が予測できるのではないかと思います。

■年代別のスマホ普及率は?

ここで、spモード契約の年齢構成が逆算できないものか?と考えてみました。
MNPでKDDIやSoftbankにNTTドコモから多く流出はしていますが、NTTドコモの契約数からすれば、その割合は小さいと考えることもできると思います。
つまり、iモード契約を解約したユーザ≒spモード契約(もしくは他キャリアのスマホへ移行)ユーザと考えることが出来るのではないでしょうか。

契約数遷移先月比のグラフにspモード契約+iモード契約の増減の推移も記載していますが、spモードが導入されて間もない時はスマホに変えてもiモード契約は残す人が多く、spモード契約+iモード契約は増えていましたが、最近は若干マイナスとなっています。完全一致はしていませんが、おおよその傾向を見るには有効だと考えます。

では、いつからの減少をスマホユーザと考えるかですが、次のように考えました。

・30代以下は2008年春から常に減少しているため、初代Xperiaが発売された2010年4月の1月前の2010年3月を基準とし、そこから減少した契約数をスマホユーザとして計算。
・40代以上は2010年9月のspモード開始以降でiモード契約数が最大値となったタイミングを基準(40代は2011年4月、50代以上は2011年11月)とし、そこから減少した契約数をスマホユーザとして計算。

これをグラフで説明すると以下の矢印の分がスマホユーザに移行したと考えました。

スマホユーザの考え方.png

上記条件でのスマホユーザ(推定)の年代別の推移ですが、以下のようになります。

スマホユーザ推移.png

これより、各年代ごとのガラケーとスマホユーザ(推定)を纏めると以下の表となります。

契約数.png



スマホユーザはあくまで推定ではありますが、公表されているspモード契約数2298万とほぼ同じ値となりました。

当然、2010年4月から約3年経っているので、各年代は次の年代へシフトしていることやいくつかの仮定の元での計算ですので、NTTドコモのスマホユーザお年齢構成とは若干異なるとは思いますが、誤差はそんなに大きくはないのではないかと思います。
また、各年代におけるスマホ普及率も同様に近い値になっているのではないかと思います。

これらを見てみると、今後更なるスマホ普及を目指すためには40代以上、特に50代以上のガラケーユーザのスマホシフトが必須と言えますが、50代以上がわざわざスマホへ積極的に移行していくとは考えにくいと思います。

スマホ出荷台数≒スマホ内の機種変更
ガラケー出荷台数≒ガラケー内の機種変更

と言う構図が益々強くなる気がしており、スマホの性能の頭打ち感も相まって、今後の携帯電話の出荷台数は頭打ち。スマホの出荷台数も頭打ち。ただ、ガラケーは粛々と売れて行く。と言うマーケットになるような気がしてなりません。

特にソーシャルゲームに興味があるであろう、10代~30代に限ってはほぼスマホ移行が完了していると言ってもよく、ソーシャルゲーム市場の伸びはあとわずか?っと思ったりも。
とは言え、これはあくまでプレイヤーの数が頭打ちと言う状況であって、プレイヤーが払う金額が増えていけば市場はまだ伸びるかも?

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